笛を鳴らせば。〜Handball Laboratory〜

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日本vsスペイン ~あの瞬間、何が起きたか~

 

 

こんにちは。

syuです。 

 

昨日noteに書いた通り、いい気分で出勤できました。

note.mu

今日は日本のハンドファミリーは仕事休んで昼から飲んでいいんじゃないですかね。

と思いつつ通勤電車の中で記事を作ってます。

 

 

【今日のテーマ】

  • 日本vsスペイン マッチレビュー
  • 日本のプレーに、会場で何が起こったか

 

 

 

 

日本vsスペイン マッチレビュー

日本22(11)-(10)26スペイン

スタッツ↓↓

competition.ihf.info

 

序盤から日本のDFが機能。前節までの課題を名将ダグルは見事に修正してきた。

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引用:http://www.spiegel.de/sport/sonst/handball-wm-ex-dhb-trainer-dagur-sigurdsson-verliert-auftaktspiel-a-1247690.html

 

シューターには必ずプレスをかけ、Pivotに落とされても2~3人でカバー、さらに積極的なクロスアタックもはまり、ユーロチャンピオンの出鼻を挫く。

 

そして何より、Player OF the Matchに選出されたGK甲斐の活躍無くてはここまで善戦はしなかった。

DFが限定したシュートをきっちり防ぐだけでなく、ノーマークのFB、Pivot、Wingのシュートに対しビッグセーブ連発。最後までスペインを苦しめた。

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引用:https://competition.ihf.info/competitions/men039s-world-championships/308/2019-ihf-men039s-world-championship/147/news/569

 

OFでは、テンポの良いパスワークから、おもに日本の右サイドのエリアを効果的に攻略した。

特にCB東江のテクニカルな1:1、7得点をあげたRB徳田のアジリティにスペインは対応できず、GK Rodrigo Corralesのセーブに苦しみながらも着実に得点を重ねる。

 

後半序盤の6失点が響き、最終的には22-26で敗戦となったが、ダグル監督のゲームプランと選手たちのクオリティが融合し、試合内容はユーロチャンピオンに全くひけをとらなかった。12-40の大敗した試合から5年、日本ハンドボールの競技力は着実に伸びていることが観てとれる試合であった。

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引用:https://competition.ihf.info/competitions/men039s-world-championships/308/2019-ihf-men039s-world-championship/147/gallery/577?type=photo

 

 

日本のプレーに、会場が引き込まれた

試合には負けた。

もしもの話をするのは好きじゃありませんが、勝っていれば、歴史に残るジャイアントキリングになっていたのは間違いありません。

 

歴史を掴みかけたのです。

日本のハンドボールは、そのレベルまで到達しようとしていると、心から感じました。

 

 

下馬評では完全にスペインの優勢。

前年のユーロを制したスターチームが、極東から参加したアジアの国に苦戦するなど、試合開始までは誰も思ってもいなかった。

 

ところが試合が始まると、スペインの出鼻を挫く3連続得点。

髭を生やした名前も知らない東洋人GKがビッグセーブを連発。金髪の小さな選手は異次元のスピードでスペインDFを切り裂いていく。

 

スペインも実力を出し始め、日本を引き離しにかかるも、名将ダグルのもとで必死に足を動かし、食らいつく。名前も知らない小さな日本人が。

 

 

その必死さは、観客の心を掴んだ。

 

 

日本がゴールを決めれば大歓声と拍手が湧く。選手や監督のガッツポーズには大盛り上がり。誰が始めたかもわからないJAPANコールは鳴り止まない。ハーフタイムには異例のスタンディングオベーション。

 

ひたむきに、勝利を掴むために必死に闘う日本の姿はドイツの地を、オリンピアホールをホームに変えたのです。

 

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外国のファンが、日本のハンドボールに声援を送っているなんて、我々日本人からしたら非常に誇らしいことですよね。

 

同じグループで上位を狙うクロアチアやアイスランドサポーターは、はじめは自国の順位のために、日本を応援していたように見えました。

 

しかし必死に、堂々とスペインに立ち向かう日本を時計が進むにつれて、純粋に魅力的なチームとして応援し始めたように僕の目には映りました。

 

ライブ配信の解説者も、どこか日本に引き込まれているような解説に聴こえました。

 

日本代表チームは、あの1時間で大勢の会場の人を、スマホでライブ中継を見ている人を、ファンにしたのです。

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引用:menshandball2019(instagram)

 

 

試合後の選手たちの顔を見ると、負けた日本の選手の顔は晴れ晴れとしており、笑顔でPOMの甲斐選手を称えました。

逆にスペインの選手は浮かない、不満げな表情。

 

この映像を見て、「なんで負けたのに満足してんだ、歯を見せるな!反省しろ!」と批判してくる人がいるかもしれません。

というかいるはずです。

 

彼らは負けはしたが、12-40で負けた5年前の試合から進化していることに充実感を感じ、称えあったのです。それの何が悪いのでしょう。

反省は別で、喜んだ後に行えばいいだけの話です。

 

なにより、彼らは試合を楽しんでいました。

「スポーツは楽しむもの」

それを世界選手権という大舞台で体現し、日本のハンドボールを知らない多くの人をファンに変えました。

 

この試合、子ども達と関わる人はぜひ観せてあげてください。

そして、何が起きていたかを伝えてあげてください。

 

このような素晴らしい試合だったからこそ、「勝利」が欲しかった。

数字だけ見ればただの敗戦。

それではメディアも取り上げてくれない。

ラグビー日本代表は、南アフリカに勝利したからこそ、あれだけの盛り上がりをみせたのです。

 

日本ハンドボール協会は事業計画の中で、2020東京五輪でメダルを獲得することを掲げています。

 

世界を相手に闘えることはわかった。

あとは結果が欲しい。

勝ってこそ、注目されることもたくさんある。

残りのグループステージ、そしてノックアウトステージに期待したい。

 

そして、今年は女子の世界選手権が、日本で開催されます。

japanhandball2019.com

 

男子に負けないような、運営面も含めて素晴らしい大会となることも期待しています。

余力がある人は期待するだけではなく、ともに創りあげていきましょう。

 

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今日も読んでいただいてありがとうございました。

 

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では。